ミュージシャンを目指していた藤田社長
サイバーエージェント創業者の藤田晋社長は1973年5月16日生まれ、福井県鯖江市の出身です。
父親はカネボウ勤務の大手上場企業に勤めるサラリーマンでしたが、その父のようになるのが嫌であったため、ミュージシャンを目指して中学高校とバンド活動を続けます。途中で歌が上手くないことに気付いた藤田氏は早々にプロの道を諦め、青山学院大学に入学し、起業する道を視野に入れ始めます。麻雀に明け暮れた生活を過ごしていましたが、起業をするならすぐにでもビジネスに関係のあることをするべきだと言われ、飛び込み営業のアルバイトを行います。同期が辞めていく中、起業をするならこれくらいのことは耐えなければならないと耐え続け、大学卒業後は人材派遣でおなじみのインテリジェンスに入社します。そしてインテリジェンスで高い評価を集め、1年間働き、バイト先の先輩に起業に誘われたためにインテリジェンスを辞めることを伝えた所、当時の宇野康秀社長に、投資をするから社長をやれと言われ、日高裕介氏と1998年3月にサーバーエージェントを創業します。
そのため、会社設立時はインテリジェンス社内に間借りでオフィスを構えていました。
インターネット広告事業への進出
クリック保証型バナー広告サイバークリックのサービスをオン・ザ・エッヂとの協業で開始し、インターネット広告事業に進出すると、
メディア事業として著名人ブログの「アメーバブログ」やコミュニティサービスの「アメーバピグ」、ゲーム動画配信プラットフォーム「OPENREC.tv」など様々なサービスを次々と展開、インターネット広告代理店の最大手となりました。
順調に業績を伸ばし、2000年には26歳で東証マザーズ上場を当時史上最年少で果たしました。
AbemaTVの挑戦
そんな藤田社長が大きな勝負をかけているのがAbemaTVです。2016年に全て無料のインターネットテレビ局と称して多数の専門チャンネルを並行して配信しています。
200億円もの投資を毎年行い、これまでになかったものをゼロから立ち上げようとしており、テレビ朝日の出資などを受ける形で成長を続けています。
テレビから離れ、スマートフォンが重宝されている時代だから、非常に面白い動きであり、プレミアム会員数は順調に伸びていますが、黒字化の目途が立っていないのも事実です。
今後どこまで新しいインターネットテレビとして定着し、収益化できるのか、藤田社長の経営手腕に期待されています。
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