井手直行代表取締役社長 インターネット販路を活用してV字回復した株式会社ヤッホーブルーイング

会社

元々はエンジニアだった井手社長

株式会社ヤッホーブルーイング代表取締役社長である井手直行氏は1967生まれの福岡県出身です。
国立久留米高専電気工学科卒業後に大手電気機器メーカーにエンジニアとして入社します。配属されたのは花形部門と言われていたパソコン周辺機器の部署でそエンジニアとして5年勤めました。
それからもっと社会に貢献できるような仕事をしたいと考えて、環境アセスメントの会社に転職するもイメージと合わずすぐに退職します。そして日本全国を旅する中で自然が豊かなところに住みたいと思うようになり、信州軽井沢の広告代理店に就職します。
夫婦で経営していた広告代理店だったのですが、そこの奥さんとけんかしてしまい、退職することになります。
その時に井手氏に声を掛けたのが広告代理店時代の営業先で面識のあった星野リゾート社長の星野佳路さんでした。
ビール事業を立ち上げるから着て欲しいという星野社長の話に、井手氏は直感的に面白そうを感じて、快諾し、入社を決意します。

地ビールブールで好調な販売

入社後ヤッホーブルーイングは地ビールブームの影響で、ビールを造ったそばからすぐに注文が殺到して、その対応に追われる日々が続きます。
生産量よりも受注量が上回っていて、あまり営業に出向かなくてもバンバン売れていく状況でした。
しかし、2、3年すると、ブームが終わり、業界全体として売上が下がっていくと、殆ど売れなくなってしまいます。
社員も次々と辞めていくなか、当時営業担当だった井手氏はインターネット通販に掛ける決意をします。

インターネット販路を活用してV字回復

楽天市場の担当の方から楽天大学という店舗向けの講座を教えてもらって、そこに参加して勉強します。
ネット通販の売上がそれまでゼロに等しかったので、すぐに効果が出ていき、販売はどんどん伸びていき、看板ビール『よなよなエール』を武器に業績をⅤ字回復させることができました。
2007年に楽天市場で初のショップ・オブ・ザ・イヤー受賞し、そしてついに2008年に代表取締役社長へ就任します。
その後は12年連続増収増益。全国200社以上あるクラフトビールメーカーの中でシェアトップを獲得するなど、ヤッホーブルーイングを確固たる地位に確立しました。

コメント