フェイスネットワークの蜂谷二郎社長
フェイスネットワークの蜂谷社長は1988年に金融機関に入社し、12年にわたり融資担当として5000件以上の案件を扱い様々な分野の中小企業の社長と触れるなかで、ほとんどの社長が自分軸で物事を考えており、100%他人軸で物事を考えられる経営者は意外と少ないと感じていました。
他人軸で物事を考えられる人になりたいとの気持ちを持ち始めていたころに、バブル崩壊が来て、金融機関としての自分の存在意義について考えされられた結果、退職を決意します。
そして、2001年に不動産会社である有限会社フェイスネットワーク(現・株式会社フェイスネットワーク)を設立します。
お客様の立場になって考える不動産会社
不動産開発業者の多くは、営業の比率が6割から7割あり、営業力で販売していく会社さんが多いなかで、本当にオーナーさんに喜ばれる物件をしっかりと提供する会社でありたいとの思いから、蜂谷氏は不動産会社を設立しました。
お客様の夢を叶える手段をフェイスネットワークが提供し、お客様がどういう生き方をしたいのかを自己実現として提供する会社を目指しています。
2003年には渋谷区松涛に自社物件第一号を建設すると、そのまま破竹の勢いで成長を続け、2018年3月には東証マザーズへと上場を果たします。
新しいビジネスモデルへの挑戦
東京都の世田谷区、目黒区、渋谷区の城南3区と呼ばれる優良エリアに構える物件を数百万円から所有できるという、不動産小口化商品事業『Grand Funding』を開始します。小口化することで相続時のトラブルを減らすなど、継承を常に意識した提案をすることで、顧客の立場によりそった形で事業を拡大していきます。
フェイスネットワークは2017年に開始した『Grand Story』をはじめ、自己実現ができる機会や環境の提供を行っています。蜂谷社長が構想している次の一手が、消費者参加型ビジネスモデルです。
例えば渋谷に我々がイベントホールをつくるために、クラウドファンディングでお金を集めるとします。そこで、集めた方々に賃料として利回り4%を払っていきます。
例えばお客様の知り合いが有名なミュージシャンで、2000人とか1000人限定でミニライブをやりましょうということであれば、その興行収入の一部を家賃にプラスして落としていくような、消費者参加型ビジネスモデルです。
フェイスネットワークはこれまでの伝統的な不動産会社とは異なり、ホットネットワーク、つまり“person to person”、人と人とのコミュニティというのをつくり、「夢」や「希望」、「情熱」といったものを叶えられる環境をつくっていこうと蜂谷社長は考えています。
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