家の建て替えを行う場合、一度古い家屋を壊してからしっかりと整備をした上で新たに建物を建てるのが一般的です。ただで壊せばいいわけではないのが解体業の神髄であり、上村組の社長、上村憲司さんもそのように考えているようです。解体業とはどのような仕事なのか、上村憲司さんの会社のホームページも参考にしながら解説していきます。
愛されてきた建物を解体する
解体業者の役割として建物を解体することが当然のことながら出てきます。ただその建物に関して、様々な思いを抱える人が少なくありません。例えばサラリーマンの時に建て、子供が小さいときから一緒に過ごしてきた家を取り壊すことになれば、今までの思い出や辛い出来事など色々なものが去来し、壊されていくわが家を見て泣く人もいます。同じ取り壊しでも、新たに家を建て直すケースや経済的に立ち行かなくなって泣く泣く土地を売らざるを得ないケースでは取り壊しを見守る様子も大きく変わります。これは公共建築物に対しても言えます。このように、取り壊される建物は、誰かしらに愛され親しまれてきた建物です。これを胸に仕事ができるかできないか、ここが解体業のポイントになります。
上村組では丁寧な建物解体を目指すとホームページで掲げています。元々解体工事では多くのガレキが発生するのが普通ですが、廃棄物を少しでも減らしたい思いがあって手作業を最大限活用した解体工事を行おうとしているのです。少なくとも壊されていく建物に関する敬意がなければ、このような発想には至りません。上村憲司さんはそのことも含めた工事を心掛けていることでしょう。
日本で絶対になくならない仕事
最近はAIに取って代わる職業が多く、様々な業務はAIだけでできるとされています。しかし、絶対にAIに取って代わることはないであろう職業もあります。その中の1つが解体工事です。先ほど紹介した、建物には色々な思い出が詰まっているという発想がなく、ゴミを出さないように手作業で解体するということもできません。もしAIにすべてを置き換えるとすれば、重機などもAIがコントロールすることになります。AIの技術は進化しており、ゴミを出さず、騒音を抑えた解体工事を目指せとプログラミングしていけば、将来的には実現するかもしれません。ただ金額が相当なものになり、現実的には乗り越えるべき壁が多すぎると考えられます。
AIになくて人間にあるもの、それが誠意、真心です。再び同じ場所に家を建て直す場合、もしめちゃくちゃな解体工事を行い、周囲に大迷惑をかけることになれば、たとえ家が建て直されたとしてもご近所関係は芳しくないものになるでしょう。そうならないために解体業者は誠意と真心で対応しており、それは上村憲司さんも同じことを思っています。手作業での作業は騒音を減らすことにもつながり、これに加えてあいさつ回りを徹底します。それだけのことをして周囲に理解を求めます。上村憲司さんを始めとする上村組の人たちもその思いがあって、解体工事に臨んでいると考えられます。
地域密着だからこそ
上村組は地域密着を掲げ、上村憲司さんも地元の異業種交流会に参加しています。上村憲司さんが参加する異業種交流会は経営者や決裁権のある人物だけが集まる交流会で、いわば会社を動かす人だけが参加できる場所です。ここで上村憲司さんは会員を務めていますが、地域密着でやっていれば、いい評判も悪い評判もすぐに広まります。いい評判だからこそこのような会にも参加しやすくなります。解体業者が地域密着でやることは、デメリットもある一方でそれ以上にメリットが多いことが言えます。その地域の事情というものを非常に理解しているほか、ゴミの出し方、産業廃棄物処理のやり方など色々なことを視野に作業が行えます。
また地元の人に任せる方が安心できるという、利用者側の声もあります。このような声を耳にすることでモチベーションが上がる面もあり、地域密着にこだわることは相乗効果が見られます。もちろんこうした解体業には許可が必要で、全国展開をしない限りは地域密着にならざるを得ない背景があるのも事実です。だからこそ、その地域の事を考えて作業が行えるようになるというわけです。
まとめ
上村組を含め、多くの解体業者が日本には存在しており、年々その数は増えていくことが予想されます。作業を依頼する側は解体業者なんてどこも同じだろうと考えがちですが、実際にホームページを見ていると、明らかに怪しげなところもあります。上村組のホームページを見ていると、どのようなことに気を付けて作業をしていくのかがなんとなくわかり、上村憲司さんが異業種交流会に参加するなど、しっかりと実態のある解体業者であることも明らかです。解体業者はただ壊すだけではなく、次につなげる大事な仕事なのです。
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