田中英成代表執行役社長 定額コンタクトレンズサービスをヒットさせた株式会社メニコン

会社

専門眼科医でもある田中社長

株式会社メニコンの代表執行役社長である田中英成氏は京都生まれ名古屋育ちで、名古屋商科大学附属高校卒業後は、父の会社を継ぐため、地元の愛知医科大学医学部へ進学します。
御父様は1951年に日本で初めて角膜コンタクトレンズを開発した田中恭一氏です。
卒業後は医局へ入局し、医師として勤務する一方で眼科の専門医試験を受け、合格します。
その後、メニコンの直営店の新規出店にあたって、併設眼科の院長という話を聞き、二つ返事で了承しメニコンへ戻ります。

メルスプランの導入と大ヒット

当時はデフレによる価格の下落と出店エリアの問題もあり、集客がうまくいかず、厳しい経営状態でした。
利益率は低下しており、コンタクトレンズの定額制サービスメルスプランをやらなかったら5年以内に倒産すると確信した田中英成氏は、当時社長だった父に社長交代を進言、若干40歳で社長就任を果たします。
コンタクトが医療機器だということを忘れた利用者のずさんな扱いによる目の障害が社会問題になっており、更にデフレによる価格破壊が起きていた環境下で、
予定通り、定額料金を支払えばレンズが汚れるなど日常利用時のトラブルが起きても追加料金なしでレンズを交換できる、コンタクトレンズの定額制会員販売システムメルスプランを市場に導入します。

新商品のヒットと今後の海外展開

販売店は自分で価格を決める必要がないため安定した収入を得られるようになり、利用者も気軽に眼科に受診し正しいタイミングで新しいコンタクトレンズを利用できる画期的なサービスにより会員数は順調に伸びていきます。
更に2018年11月にはレンズの色を4色に分けて季節の変わり目に好感するコンタクトレンズ、3ヵ月定期交換型レンズ『フォーシーズン』の販売を開始すると、メニコンの業績は急速に改善していきます。
少子化が進む日本の市場に限界があるため、今後は現在10%ほどしかない海外売上高比率を30%に上げたいと田中社長は方針を挙げます。
「より良い視力の提供を通じて、広く社会に貢献する。」というのをスローガンに今後も社会への幅広い貢献が期待されます。

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