レーサム田中剛、築き上げた信頼と最先端サービスとは?詳しいサービス内容をご紹介。

会社

築40年以上のマンションをリフォームやリノベーションとは違うやり方で復活させて、新たな付加価値をつけて蘇らせたり、京都から姿を消しつつある京町家を復活させ、宿泊施設としてリニューアルするなど、今までになかった形を模索し、資産運用につなげている株式会社レーサム。1992年の創業から一貫したスタンスは多くの顧客の信用をつかんでいます。創業時から経営者として牽引し続け、レーサムブランドをより発展的なものにするために、後進に道を譲って一歩後ろから支えているのが取締役会長を務める田中剛さんです。

その信頼は民間企業相手だけでなく、地方銀行にも波及しており、田中剛さんが行ってきた事業は大きな成長につながろうとしています。田中剛さんが大きくしてきたレーサムはどのような進化を遂げてきたのか、確認します。

銀行との提携契約

レーサム田中

田中剛さんから現在代表取締役をつとめる小町剛さんにバトンタッチがされて3年ほどが経過しますが、その間、地方銀行との業務提携契約が締結され、企業的な信用度が高まっています。レーサムの売り上げの大部分を支えているのが、高年収の仕事をする人たちを対象に、不動産に新たな付加価値をつけて収益化を行って資産運用を行っていく事業です。当初は都市部に在住する人たちを中心にサービスを展開してきましたが、近年地方に住む人にも視野を広げ、実績を重ねている段階です。

田中剛さんが社長を務めていた時期から資産運用事業に力を入れてきたレーサムでは、現在都市部、地方都市それぞれで開発を行っています。都心部では大規模改修などを行いながらテナントの入れ替え、誘致を行って新たな付加価値をつけようとしており、地方都市では、主にインバウンド旅行者を中心としたサービスを展開しようとしています。特に近年展開されているのが、ユースホステルです。WeBaseは地元コミュニティとインバウンド旅行客、はたまた都市部からやってきた観光客などを結びつけるユースホステルとして注目を集めています。

また、公益性のある案件も扱っており、医療的に専門性の高いクリニックの誘致、保育所がついた商業ビルなど、地域に貢献する建物やサービスの展開にも力を入れています。儲ければそれでいいわけではなく、地域にとっても役立つ物件をどんどん展開しているのが株式会社レーサムです。こうした部分を銀行側は評価しています。

銀行との業務提携により、銀行側に資産運用の相談を行うと、レーサム側に情報が伝わり、資産運用をしたい顧客に不動産の情報がもたらされます。それを踏まえて運用に乗り出し、その際に融資を受けるなどすれば、銀行にとっては御の字。まして運用がうまくいえば顧客も大満足、そんなおいしい話を提供したレーサムの信用度が高まり、質の高い顧客をつかまえられるという部分もあります。1992年から田中剛さんが守り続けてきたものが見え隠れします。

田中剛さんが取り組んできた経営

レーサム田中

この30年間で田中剛さんがレーサムの経営を行っていく中で、資産運用事業をどんどん行い、収益性の高さで会社を成長させ、重視してきたと思っている人が多いようです。しかし、田中剛さんに言わせれば、決してそんな単純な話ではなく、時にきつい仕事もこなしてきたのだとか。

現状資産運用事業が経営で大きな比重を占めているものの、当初は誰も手をつけないような案件をわざわざ手に入れた上で、新たな付加価値をつけようと必死になっており、その積み重ねが今の成長につながっていると田中剛さんは振り返っています。

飛び道具を使おうとはせず、地道に愚直に取り組んできた田中剛さん、それはオフィスに反映されており、少し前まではオフィスに無駄なお金は使いたくない、贅沢はしないと決めていたそうです。ただレーサムが100億円以上を稼ぐようになり、さすがにそのマインドではよくないことを田中剛さんは悟ります。そして、意識改革のためにはオフィスを一変させないといけないと考え、2008年にオフィス移転が行われます。

その陣頭指揮は自分ではなく、小町剛さんなど取締役たちに任せ、自らは方向性だけ定め、細かなお金のことは口うるさく言わなかったようです。レーサムのオフィス移転の時から将来的なレーサムの成長、経営の刷新を考えており、今に至っていると言えるでしょう。

レーサムが取り組んでいる最先端のサービスとは

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田中剛さんが代表を務めていたころから、ユニークな試みを行ってきたレーサム。2021年に入ってからもまさに最先端と言えるサービスを展開してきました。
その1つが「Crypto Residence(クリプトレジデンス)」というサービスです。「Crypto Residence」は、仮想通貨ビットコインを使って家賃の支払いが行える画期的な決済サービスです。「Crypto Residence」を使用してもらいたい人としては、日本にやってきて間もない外国人や富裕層とされています。

家を借りる場合、様々な情報を必要とするため、普通に働くサラリーマンでもなかなか借りるまでに難儀します。
本来お金もたくさんあって、資産を有しているであろう富裕層、外国人でも、所得照明や納税証明を用意するのに時間がかかると借りることすら難しく、ましてお金を確保するのも大変です。もしビットコインがあれば簡単に決済が行えて、しかも、即時に支払いが行えます。

レーサムが最初に「Crypto Residence」の対象としたのは白金にあるマンションで、その家賃は250万円から300万円ほど。年間数千万円の家賃なので、庶民からすればドン引きしてしまうような家賃です。しかし、アベノミクスの影響でピラミッドの頂点あたりにいる富裕層の人々はこれらの支払いはなんてことはないのです。事実、「Crypto Residence」のサービスが発表されてから早々に埋まり始めるなど、今後物件の売買において仮想通貨が用いられる時代になることは必至です。

「Crypto Residence」以外にもレーサムはユニークな試みを数多く展開していますが、いずれも資産運用につながり、収益不動産の魅力を高めるために行われており、「Crypto Residence」はその1つに過ぎません。田中剛さんがここまで大切にしてきたマインドが脈々と受け継がれようとしています。

まとめ

取締役会長に退いて3年以上が経過する状況ですが、レーサムの成長は止まりません。この間、東京オリンピックの延期、新型コロナウイルスなど様々な問題が浮上して、経営に影響が出てもおかしくない状況がありました。それでも田中剛さんがここまで育ててきた戦力の社員たちが奮闘し、混乱には至っていません。現在も別の会社で陣頭指揮を執る田中剛さん、第二のレーサムは誕生するのか、そこにも注目です。

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