株式会社Mobility Technologies中島宏

社長

新型コロナウイルスの発生によって様々な業界が大きな打撃を受けています。その中でもタクシー業界は苦戦を強いられ、売り上げは低迷、廃業を余儀なくされる企業も出てくるほどです。そんな中、アプリを活用してタクシーを確保するケースが増えており、利便性につなげているケースもあります。タクシーの配車アプリを提供している株式会社Mobility Technologiesの代表取締役社長は中島宏氏です。

ベンチャー状態のDeNAへ

中島宏さんは大学卒業後に経営コンサルティング会社に入り、2004年にDeNAに入社します。いずれは起業しようと経営コンサルで経験を積み、いざ起業をしようというタイミングで思うように進まず、新規事業として関われるところで働きたいと考えたところ、DeNAがヒットしました。しかし、当時のDeNAの評価は低く、周囲の評判も芳しいものではありませんでした。ただ創業者の南場智子氏など優秀な人材も多かったため、入社を決めます。新規事業の立ち上げをしていた中島宏さんでしたが、急拡大急成長を見せるDeNAが人材不足に陥っており、人事のトップへ抜擢。採用から人事制度まで様々な環境整備を行い、その後再び新規事業の立ち上げを行うようになります。

タクシーはDeNAの時から

さてどんな事業を取り組むべきか、中島宏さんは考えます。そこで思いついたのが自動車業界でした。市場が大きいことに加え、自動車だけで数多くの産業がぶら下がっており、日本だけで50兆円以上の市場があることもポイントになったほか、劇的な変化を遂げやすい分野でもあると感じたことも決め手になったようです。そしてたどり着いたのがロボットタクシー。自動運転のタクシーを作ろうとロボットタクシー株式会社の社長として整備に動きます。その後タクシーの配車事業を手掛けるようになり、タクシー配車アプリの大手であるジャパンタクシーとDeNAの事業が統合し、中島宏さんが社長を務めることになります。

乗務員側の変化で普及率アップへ

タクシーの配車アプリは海外では当たり前ですが、日本では一般的ではありません。そのため、アプリを使おうにも乗務員側は年齢層が高く、使い方がわからずにうまく活用できない事例が目立ちました。しかし、アプリを使ったお客さんの方が増えたことで使わざるを得ない状況になったとか。お客さんが再び増えることになれば、アプリを使って好きなタイミングでタクシーが使える時代になるかもしれません。

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