前澤友作代表取締役社長 ZOZOタウンで成功した株式会社スタートトゥデイ

会社

バンド活動に没頭した高校時代

インターネット衣料品通販大手ZOZOの創業者前澤友作氏は千葉県鎌ケ谷市生まれで、サラリーマンの父と専業主婦の母のもとに生まれます。都内有数の進学校である早稲田実業学校高等部の出身です。
高校時代は1年時は無遅刻無欠席の皆勤賞だったが、2年生以降は欠席が増えていき、学校に来ても、自分とは違うクラスに出席するような問題児でした。
千葉から東京まで通学する電車の中で疲れ切った顔のサラリーマンを日々みる生活をする中で、勉強を頑張って早稲田大学に進学して就職することに意味合いを感じなくなっていきます。
学校から足が遠のく一方で高校時代に前澤氏が熱中していったのはバンド活動でした。そしてバンド練習のスタジオ代を稼ぐために、建築現場などでアルバイトをするようになっていきます。
高校は卒業したものの、大学には進学せず、そのままインディーズバンド活動を開始、ハードコアバンドであるSWITCH STYLEのドラマーとして活躍し、1998年にはメジャーデビューを果たすなど音楽活動に従事します。

海外CDやレコードのカタログ通販から経営者の道へ

一方、高校卒業後に当時付き合っていた彼女と半年間ほど渡米した際、現地で買い付けたCDを日本の友人に送ったところ、すごく喜ばれたことがきっかけで海外のCDやレコードのカタログ通販を始めます。
これが当たり、年商1億円の事業になった時に有限会社スタート・トゥデイとして会社化しました。会社経営の面白さに目覚めた前澤氏は2001年にバンド活動を休止、経営者一本で生きていくことを決意します。
秋葉原で専門書を買って、独学でシステムを勉強し、自分でサイトを設計、カタログ通販からネット通販に移行していきます。
自分の趣味であるアパレスも取り扱いを始め、一店ずつブランドに飛び込み営業をして参加店を少しずつ増やしていき、ゾゾタウンの原型を作っていきます。

ZOZOタウンの大成功

2004年にZOZOタウンを開始すると、服はネットで売れないという常識を覆し、年間の商品取扱高が2000億円を超え、上場から10年足らずで時価総額も1兆円を突破します。
2019年9月にソフトバンクグループ傘下のヤフーの子会社になることを発表、前澤社長はZOZOの発行済み株式の所有する約37%のうち約30%を売却し、経営権を手放しました。
退任直後に前社名と同じスタートトゥデイという会社を設立、これからはまたゼロから新事業を起こしていく予定とのことで、次は何を始めるのか大変楽しみです。

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