自身もヤマハ音楽教室で音楽の基礎を築いた中田卓也氏が平社員から社長になるまで

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今回は大手楽器メーカー、ヤマハ株式会社の社長である中田卓也さんについてご紹介します。

中田卓也さんの生立ち


岐阜出身である中田氏は4歳の頃にヤマハ音楽教室に通って音楽の基礎を身につけ、高校生の時にバンドを経験しています。そんな音楽が好きだった彼は慶應義塾大学を卒業後、始めから楽器メーカーへ就職することを決めて今のヤマハの前身である「日本楽器製造株式会社」に入社しました。入社後、30歳の時に平社員だったにも関わらず自動演奏装置の開発リーダーになったことをきっかけに次々と昇進していきます。出世の道を歩みはじめた中田氏は2016年に現在のヤマハ株式会社の社長に就任しました。

これまでの売り上げ公開


子供の習い事と言えばピアノといってヤマハのピアノ、電子ピアノを購入される家庭も多いかと思います。ヤマハのピアノは日本だけではなく世界で人気のあるピアノです。欧州やその他の新興国でも着実に売り上げを伸ばしています。ピアノだけではなくギターの売れ行きも好調な中、管楽器のみは国内での販売が振るわない状況が続いています。また楽器だけではなく音響機器や音響設備工場、オーディオも扱うヤマハですが、こちらは国内で順調に販売数を伸ばしている一方で新興国では販売が伸び悩んでいるのが現状です。
ヤマハといえば音楽教室を思い浮かべる人も多いと思いますが、このヤマハ音楽教室では全世界に16万人の生徒が在籍しています。現地に合った教育スタイルから人気の音楽教室として年々生徒は増えているようです。日本でも子供が通える個人レッスンやグループレッスン、大人の音楽教室、また音楽教室が開催する英語レッスンなど各スタイルに合わせて通える人気の高い習い事です。

今後のヤマハ

世界最大の総合楽器メーカーと言われるヤマハですが、一部の製品においては1位になっていないものもあるようです。そんな中、中田氏は各分野で存在感を増すような取り組みをしていきたいと意気込みを語っています。その皮切りとしてまずは、東南アジアに音楽教室を根付かせるところからスタートするようです。実際にマレーシアでは現地に合った教育スタイルとして、学校と提携した音楽教室作りを進めているようです。
音楽教室に通いピアノなどの楽器が必要になれば、必然的に楽器部門の売り上げも伸びるので新興国以外にも進出したのですね。これからも注目していきたい会社です。

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