孫正義会長兼CEO ソフトバンクグループ株式会社の変遷

会社

ソフトバンググループの創業者孫正義とは?

孫正義は日本を代表する実業家、投資家でソフトバンクグループの代表取締役会長兼社長兼CEOであり創業者です。 1957年8月11日、佐賀県鳥栖市生まれで、在日朝鮮人2世の次男でした。もともとは安本を名乗っていましたが、後に朝鮮名の孫正義とし、日本に帰化しています。 孫氏は1974年に久留米大学附設高校を中退し、16歳で単身アメリカに渡り、猛勉強の末カリフォルニア大学バークレー校に入学しています。 専攻は経済学で、大学在学中に音声装置付きの多国語翻訳機の試作機を開発して、当時シャープ専務の佐々木正氏に1億円で買い取ってもらうなど当時から商才を発揮していました。

会社立ち上げ、その後の成長な成長

売却資金でユニソンワールドという企業を立ち上げ、その後パソコンのソフト流通業、PC関連書籍出版などを経て、2000年代にはADSLのモデルを無料で配布する作戦でブロードバンドを日本に普及させることに成功、2006年には当時経営難に陥っていたボーダフォンジャパンを1兆7500億円で買収し、携帯通信会社としてNTTドコモとKDDIからのシェア奪取するなど、事業拡大を加速させていきます。弱小通信会社だったソフトバンクのシェアは国内通信3社で均衡するところまで伸ばしていきます。

投資家としての孫正義

事業家として主に国内通信で大きく成功を収めた孫氏ですが、実は投資家としての才覚にも注目されていました。 代表的なのは、まだ零細企業だったアリババへ30億円を投資し、3割弱の筆頭株主として今では10兆円の含み益を抱えていると言われています。 更には国内の携帯通信事業は基地局設置は一通り終えており、現在はキャッシュが安定的に入ってきていることから、潤沢な資金をもとに2016年にソフトバンクビジョンファンドを立ち上げます。 ウーバー、グラブ、ウィーワーク、Didiなど世界で注目されるAIやIoT関連のスタートアップに積極投資しています。

苦しい現状と今後の展望

投資先の一つであるウィーワークの不振、昨今のコロナウィルス影響による市況悪化もあって、2020年3月期は1兆3千億円を超える赤字となってしまいました。 一方で、赤字といってもまだ含み損であって、キャッシュが流出しているわけではありません。今後評価が見直されれば、ソフトバンクグループの業績も上がっていくため、投資先の動向に目が離せません。 孫氏は19歳のときに人生50カ年計画を立てています。20代で事業を興し、30代で軍資金をため、40代で数千億円規模の企業にし、ひと勝負をかける。50代で数兆円の企業にし、ビジネスモデルを完成させる。そして60代で後継者に継承するというものです。現在62歳の孫氏が残された7年間でどのような実績を出し、後継者をどうするのか、ビジョンファンドという巨額ファンドを立ち上げ、主に未上場のスタートアップに投資する手法はこれまでにないため、今から楽しみです。

コメント